2008年 12月 15日
当たり前の存在。 |

都内某所にて打ち合わせ。自転車ではなく電車です。ミーティングを終えて御成門駅を目指していると、東京タワーが「なんじゃこれ」状態。50周年記念のライトアップで、照明デザインの重鎮、石井幹子さん(何故かうちにも著書がある)プロデュースのもの。多色を使っているのにすっきりと綺麗にまとめてんなぁ。綺麗な画像はコチラ。
でも、オレンジに浮かび上がる普通の東京タワーも捨て難いですよね。僕はデザインをする上で大切なことを、この普通の東京タワーに教えてもらったことがあります。美しさを基準に考えれば、東京タワーは?なものです。航空法上の理由であの赤白配色なのですが、実用重視で武骨なTHE電波塔で、美しさを追いかけたものじゃありません。でも、見る人、生活する人に安心感や共感などの正の感情を起こさせます。当たり前のようにそこに佇んでいる(ある)ことが、大事なデザインに成り得るですね。
デザインをしていると「新しいもの」、「変わったもの」ばかり求めがちですが、そのデザインが置かれるシーンに、「当たり前」のように唯あるだけということも、きっと良いデザインなのだと思います。
地下の御成門駅に降りて行くと、ダイヤが乱れて電車がきません。orz 自転車で帰りたい(笑)。
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by turcame_01
| 2008-12-15 23:08
| デザイン考